オルリファスト
00138 1985年01月18日 夕刊 1社 015 01040文字

 


やせ薬を無許可販売、京都の医師夫婦を書類送検

 京都の医師夫婦がやせ薬をつくり、医薬品販売の許可を受けずに通信販売をしていたことがわかり、警視庁保安二課は十八日、この夫婦を薬事法違反の疑いで東京地検に書類送検した。全国で約三千人に売り、約三千五百万円の利益を得ていた、と同課はみている。
 書類送検されたのは、京都市左京区田中樋ノ口町の島村病院医師、島村晁(62)と妻(55)。
 調べによると、島村らは五十八年一月から昨年三月にかけ、医師の指示がなければ使えない薬「チラージン」を成分にしたやせ薬を調合してつくり、厚生大臣の許可を受けずに電話で申し込みを受け、通信販売した疑い。
 島村は産婦人科、内科が専門で、日ごろ「肥満は万病のもと」と患者にいっていたが、チラージンを調合した薬を処方したところ、一カ月で二キロやせた人も現れてホステスらの間で評判になり、一時は三百人近くも病院を訪れるようになった。しかし、五十八年一月ごろ、島村が肺と骨の病気で入院、経済的に苦しくなり、薬を求める人も多いことから、妻に手伝わせて通信販売を始めた。
 広告は出さなかったが、個室付き浴場の女性らに口コミで伝わり、購入客は大阪、川崎、東京にも広がっていた。大学病院に医師として勤める息子は「危ない薬だからやめろ」と、両親に注意していた、という。
 一包みはチラージン0.06グラム、乳糖0.5グラムで、一日三回食前に飲むように指示していた。また食後に、同じ要指示薬であるヨウレチンの錠剤を飲ませていた。計六包みの一日分で原価は三十円、売値は計二百三十円。患者が長期旅行する場合でも、渡せる薬は一カ月が限度なのに、島村は一年分を送っていた。
 チラージンは甲状せん肥大の治療薬で、副作用としては食欲不振、下痢、幻覚症状も現れる。ヨウレチンは新陳代謝をうながす薬で、副作用としてやはり胃腸障害がある。服用した女性の中には下痢などの副作用はあったが幻覚症状まではなかったという。島村はやせ薬を送る時は説明書を同封し「少しでも変わったことがあれば連絡を。他に病気があれば、そちらの治療を優先させるよう」などと指示していた。
 「やせたい。でも食べたい」という女性の間で、飲むだけで、体をいじめずにスリムな体形になれるというやせ薬がブームといわれ、広告や口コミで広がるという。
 やせ薬の薬事法違反ケースは、昨年夏、福岡県警が摘発した利尿剤入りの錠剤「スリムエース」の例がある。福岡市内の会社が通常は一錠二十円程度のものを十七倍で主婦らに売りつけていた。

 

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